3Dプリンターでアイデアを形に

3Dプリンターを比較するポイントは?オリックス・レンテックの導入支援サービスが便利!

3Dプリンターを比較するポイントは?オリックス・レンテックの導入支援サービスが便利!

オリックス・レンテックは、3Dプリンターに関する幅広いサービスを提供しています。これらのサービスは、自動車や航空宇宙業界、大学の研究機関をはじめとした多岐にわたる分野で利用されており、多くの企業の多様なニーズに対応しています。この記事では、3Dプリンターの比較検討時に注意したい重点ポイントと、オリックス・レンテックが提供する金属3Dプリンターの導入支援サービスを紹介していきます。

3Dプリンターを選ぶポイント

3Dプリンターを選ぶポイント

3Dプリンターを比較・検討する際には、いくつかの重要なポイントがあります。これらのポイントを考慮することで、自社のニーズに適した機種を選定することができます。

比較ポイント1:作りたいものに適した造形方式の機種

3Dプリンターを選ぶ際には、まず作りたいものに適した造形方式を選ぶことが重要です。

代表的な3Dプリンターの造形方式として、樹脂では熱溶解積層(FDM/FFF)方式、光造形方式、粉末焼結積層/結合(SLS)方式、インクジェット方式が、金属では粉末床溶融結合(PBF)方式などがあり、各方式にはそれぞれ特色があります。その一例は、次のとおりです。

熱溶解積層(FDM/FFF)方式

スーパーエンジニアリングプラスチックも利用できるため、さまざまな特性を持ったプロトタイプの制作に適しています。

光造形方式

高精度で滑らかな表面仕上げが求められるプロトタイプの制作や、フィギュアなど実製品の制作に最適です

粉末焼結積層/結合(SLS)方式

高強度で複雑な形状のパーツを大量生産するのに向いています

インクジェット方式

カラー表現が可能で、高精度なプロトタイプの制作に適しています

粉末床溶融結合(PBF)方式

金属3Dプリントのなかでも寸法精度、形状精度が高く、内部欠陥も少ないことから、プロトタイプ~量産まで幅広くカバーしています

比較ポイント2:3Dプリンターの精度と造形サイズ

次に考慮すべきポイントは、3Dプリンターの精度と造形サイズです。

3Dプリンターの精度

プリンターの技術的な仕様によりますが、目的に応じて適切な精度を選ぶことが必要です。高精度が要求される場合には、樹脂3Dプリンターでは光造形方式やインクジェット方式が、金属3Dプリンターでは粉末床溶融結合(PBF)方式が適しています。

造形サイズ

3Dプリンターで作りたい物のサイズに応じたプリンターを選ぶことで、効率的な造形が可能になります。大きな造形物が必要な場合は、造形エリアの大きな機種を選ぶことが必要です。

比較ポイント3:3Dプリンターの価格

3Dプリンターの価格も重要な比較ポイントです。

3Dプリンターの価格は、造形方式、精度、造形サイズ、メーカーのブランド力などによって大きく異なります。さらに考慮したい要素として、初期コストだけでなく、運用コストやメンテナンス費用が挙げられます。

予算に合わせて適切な機種を選ぶだけでなく、長期的な視点で見てコストパフォーマンスの高い機種を選ぶことも重要です。

オリックス・レンテックの導入支援サービスで比較・体験ができる

オリックス・レンテックの導入支援サービスで比較・体験ができる

実機検証サービスの特徴

オリックス・レンテックは導入支援サービスとして、「実機検証サービス」を提供しています。「実機検証サービス」では、実際の金属3Dプリンターを操作し、性能や使い勝手を比較して確認することができます。

このサービスにより、導入前に機種選定を慎重に行えるため、機種選択の失敗リスクを減らすことができます。また、お客さま指定の造形条件や持ち込み材料を使用してテスト造形を行い、お客さまの目的に合った金属3Dプリンターを選ぶための情報提供も行います。また、実機検証によって、運用時の問題点や改善点を事前に把握することが可能なため、導入後のスムーズな運用が期待できます。

実機検証サービスでできること(一例)

装置に触れて感覚をつかむ

導入前に実際のプリンターを操作し、その使用感を体験できます

独自材料の造形確認

 

通常の造形サービスではできない独自材料での造形確認が可能です

レーザーパラメーターの仕組みの学習

造形プロセスにおけるレーザーパラメーターの仕組みを学べます

作業環境の確認

造形の作業環境を確認し、安全面を含めた運用イメージを具体化できます

導入後の問題点の洗い出し

実機を使用することで、導入後に発生し得る問題点を事前に把握できます

実機検証サービスの流れ

次のようなプロセスを通じて、実際の3Dプリンターの操作性や性能を詳細に確認でき、導入後の具体的な運用イメージをつかむことをお手伝いします。

ステップ1:造形データ作成(オリックス・レンテックで実施)
造形レイアウトの設定、サポート設計、レーザーパラメーターの設定を行います。

ステップ2:造形セットアップ(オリックス・レンテックで実施、要望に応じてお客さまでも作業)
材料投入や3Dプリンターの構造説明を行い、造形の準備を整えます。

ステップ3:造形工程(オリックス・レンテックで実施、要望に応じてお客さまでも作業)
造形の見学を行い、造形プロセスの詳細を説明します。

ステップ4:造形品取り出し(オリックス・レンテックで実施、要望に応じてお客さまでも作業)
材料の取り出しと造形品の取り出しを実施します。

ステップ5:仕上げ処理(オリックス・レンテックで実施、要望に応じてお客さまでも作業)
ベースプレートからの切り離し、サポート除去、ショットピーニングなどの仕上げ処理を行います。

Tokyo 3D Lab.

Tokyo 3D Lab.

東京都町田市にあるオリックス・レンテックの東京技術センター内にある「Tokyo 3D lab.」 は、金属3Dプリンター出力サービスおよび実機検証サービスを実施する体験拠点となっています。これらのサービス以外にも、予約制で造形サンプルや造形作業の見学も受け付けており、2024年2月にリニューアルされ設備がさらに充実しました。
最新の金属3Dプリント技術を体験し、最適な機種を選定するのに役立つほか、見学を通じて、各機種の特徴や操作性を実際に確認することができ、導入後の運用イメージを具体化することが可能です。

さらに、専門スタッフが常駐しており、技術的な相談や質問にも対応しています。

金属3Dプリンターを導入するときはオリックス・レンテックにご相談を!

3Dプリンターを選ぶ際のポイントとして、造形方式、精度と造形サイズ、価格を考慮することが重要です。

オリックス・レンテックの導入支援サービスを活用いただければ、実際の機器を比較・体験し、お客さまのニーズに合った金属3Dプリンターを選定することが可能となるでしょう。

3D-FABsで3Dプリント試算×造形シミュレーション。試算結果がすぐわかる・3Dモデルの改善点もすぐわかる。3D-FABsへ

また、学べる見積サイト・3Dプリントソリューション「3D-FABs」を利用することで、造形条件や費用の試算を簡単に行うことができます。3D-FABsは、24時間365日利用可能(システムメンテナンス等で使用できない場合を除く)で、AIによる適切な造形条件のレコメンド機能も備えており、造形パターンの発見やコストの可視化に役立ちます。これにより、見積もり作業を大幅に効率化し、最適な3Dプリンターの導入をサポートします。

写真/Getty Images