オリックス・レンテックは、3Dプリンターに関する幅広いサービスを提供しています。これらのサービスは、自動車や航空宇宙業界、医療業界、大学の研究機関をはじめとした多岐にわたる分野で利用されており、多くの企業の多様なニーズに対応しています。この記事では、そんなオリックス・レンテックの3Dプリンターサービスを紹介していきます。
オリックス・レンテックの3Dプリンターサービス
オリックス・レンテックは、幅広いニーズにお応えできるよう、3Dプリンターの造形受託、導入支援、レンタルといった幅広いサービスを展開しています。
ここでは、そのサービスの概要を紹介します。
1:3D-FABs
「3D-FABs」は、無料の3Dプリントシミュレーションサービスです。
利用者が3D CADデータをWeb上にアップロードし、材料やプリンターの種類、希望納期を入力することで、さまざまな造形シミュレーションを行い、概算費用を確認できるサービスです。
特徴
・AIレコメンド機能により、切適な造形条件を提案して造形可否を判定
・24時間365日オンラインでシミュレーション可能(システムメンテナンス等で使用できない場合を除く)
・試算データをアカウントに紐づけされるため、過去の試算との比較やノウハウの蓄積が可能
・シミュレーションに使用した3Dデータは、アップロードから2週間で自動的に削除
2:BLT社金属3Dプリンター造形受託・装置販売・レンタル
オリックス・レンテックでは2023年7月にBLT(Xi'an Bright Laser Technologies)社製金属3Dプリンターの国内販売権を取得しました。これにより、従来から提供していたBLT社での造形受託の仲介に加え、BLT社製装置の販売およびレンタルを日本国内に提供できるようになりました。装置導入後の保守サービスについても、技術者が対応いたします。
特徴
・BLT社製金属3Dプリンターの販売とレンタルをご提案
・小型から大型の3Dプリンターまで幅広い製品ラインアップを取り扱い
・「保守サービス」では技術者が点検、故障対応、復旧作業などのさまざまな課題解決をサポート
・オリックス・レンテックを通して、BLT社の保有する440台以上(※)の金属3Dプリンターで造形受託サービスを提供可能
※2024年7月時点
3:3Dプリンター出力サービス
お客さまのニーズに応じて、金属および樹脂の製品を造形するサービスです。試作品や治具、研究開発用の部品など、多様な用途に対応しており、迅速かつ効率的な開発業務をサポートします。
使用できる3Dプリンターと造形方式
各種メーカーの業務用3Dプリンターをご用意しています。
PBF(粉末床溶融結合)方式 |
・BLT Sシリーズ ・EOS M 290 |
FDM(熱溶解積層)方式 |
・Stratasys Fortus シリーズ ・Bigrep STUDIOシリーズ ・Markforged Xシリーズ |
インクジェット方式 |
・Stratasys PoliJetシリーズ |
SLA(光造形)方式 |
・Zrapid iSLAシリーズ ・3D Systems ProJetシリーズ |
SLS(粉末積層焼結方式) |
・HP Jet Fusionシリーズ ・EOS EOSINTシリーズ |
オプションサービス
デザイン・設計や後加工の工程にて豊富なオプションサービスをご用意しています。
デザイン・設計工程でのオプションサービス
3Dデータ作成・修正(デジタルモデリング) |
データの作成や修正を行い、3Dプリンターでの造形に適した造形デザインを提供 |
DfAM設計 |
3Dプリントに特化した設計サービス |
リバースエンジニアリング(樹脂) |
既存の製品やパーツの再設計 |
後加工工程でのオプションサービス
機械加工 |
造形後の形状精度を高めるための追加加工 |
熱処理 |
材料の強度や耐久性を向上させるための処理 |
研磨加工 |
表面の仕上げを滑らかにするための処理 |
塗装/染色/シール印刷 |
見た目や材料の特性の向上を目的とした表面処理 |
蒸着 |
特定の材料を表面にコーティングする技術 |
インサート加工 |
部品の内部に他の材料を組み込むための加工 |
検査・評価試験 |
完成品の品質を保証するための試験や検査 |
オリックス・レンテックの3Dプリンター出力サービスは、3Dプリントのノウハウと多様なオプションを提供し、企業のものづくりを総合的に支援します。詳しくは、オリックス・レンテックの公式サイト(https://www.orixrentec.jp/3dprinter/)をご覧ください。
特長
・金属・樹脂ともに、さまざまな種類の材料を使用した造形が可能
・3Dプリントの専任の技術担当者がお客さまの課題をヒアリング
・金属40台以上、樹脂70台以上(※)の各種3Dプリンターで造形が可能
※2024年7月時点
・材料提案、3Dプリントに適した設計相談など、これまでの多くの実績と経験に基づくノウハウでサポート
4:導入支援サービス
オリックス・レンテックは導入支援サービスとして、「実機検証サービス」を提供しています。
実機検証サービス」では、実際の金属3Dプリンターを操作し、性能や使い勝手を比較して確認することができます。
特長
・実際の3Dプリンターを操作し、装置の使い方や操作感覚の把握が可能
・持ち込み材料を使用した造形確認や照射パラメーターの学習が可能
・造形環境や金属材料ごとの作業工数、安全性、必要な技術力の検証が可能
・導入後の問題点を事前に洗い出すことが可能
5:レンタルサービス
「在庫レンタル」と「Lレンタル(オペレーティングリース」という2種類のレンタル方法があり、企業向けに短期および長期のレンタルプランを提供しています。さまざまな利用シーンに対応しており、例えば、在庫レンタルでは3Dプリンターを購入する前に使用感を知りたい場合に適しています。
レンタルサービスをうまく利用することで、企業は機器の保有リスクを軽減し、運用コストを平準化することができます。
3Dプリンターの導入を検討する際には、購入、ファイナンスリース、レンタル、Lレンタル(オペレーティングリース)について、考慮してみてはいかがでしょうか。
詳しい説明や各調達手段の比較に関して、『3Dプリンターをレンタルするメリットや注意点は?』をご覧ください。
特長
・最新機種の利用や機器の陳腐化リスクの低減が可能
・オフバランス処理による経費処理で会計上のメリット
・レンタル期間は応相談で期間の設定が可能(在庫レンタルでは最短5日間から利用可能)
・保守や搬入費用、固定資産税の納付、動産保険も含むレンタル契約
6:Tokyo 3D Lab.
東京都町田市にあるオリックス・レンテックの東京技術センター内にある「Tokyo 3D lab.」 は、金属3Dプリンター出力サービスおよび実機検証サービスを実施する体験拠点となっています。
これらのサービス以外にも、予約制で造形サンプルや造形作業の見学も受け付けており、2024年2月にリニューアルされ設備がさらに充実しました。
特長
・ドイツのEOS社製および中国のBLT社製の金属3Dプリンターを設置し、造形品サンプルや造形作業の見学が可能
・導入支援サービス(実機検証サービス)では、、専任の技術者サポートのもと、実際の金属3Dプリンターを操作し、3Dプリントの流れの把握や自社導入時の課題確認が可能
3Dプリンターの活用にはオリックス・レンテックのサービスを!
オリックス・レンテックの3Dプリンター事業は2015年にスタートし、お客さまのものづくりを真剣に支援してきました。オリックス・レンテックはこれまで培ってきた技術とノウハウを活かし、試作から量産化、プリンターの導入までの工程を一貫してサポートすることで、お客さまの設計・開発に貢献し、アディティブマニュファクチャリング産業の普及に寄与しています。
ぜひ、私たちのサービスを利用して、ものづくりの新たな可能性を追求してください。
写真/Getty Images