3Dプリンターでアイデアを形に

業界初! 定額制の3Dプリンター造形出力サービス「サブスク3Dプリント」のメリットと使い方

3Dプリンターに関するさまざまなサービスを提供するオリックス・レンテックは、3Dプリンター出力のオプションサービスとして業界初となる、「サブスク3Dプリント」の提供を開始しました。この記事では、オリックス・レンテックの3Dプリンター事業の強みを改めてお伝えするとともに、「サブスク3Dプリント」の特長やメリットについて紹介します。

サブスク3Dプリント

オリックス・レンテックの3Dプリンターサービスの特長

オリックス・レンテックは、3Dプリンター事業をスタートした2015年以来、多岐にわたる分野でお客さまのニーズに応え、ものづくりを支援するさまざまなサービスを提供してきました。

オリックス・レンテックの3Dプリンター事業は、マルチベンダー(さまざまなメーカーの製品を組み合わせて使用すること)ならではの幅広い提案が可能で、3Dプリンター出力サービス、導入支援サービス、レンタルサービスの3つの領域で総合的なサービスを展開していることが大きな特長です。

3Dプリンター出力サービスにおいては、金属・樹脂のいずれも、さまざまな種類の材料を使用した造形が可能で、材料提案、設計変更相談などのサポートも万全です。さらに金属3Dプリンター世界大手 である中国のXi’an Bright Laser Technologies Co., Ltd.(以下、BLT)社の日本唯一の代理店(2024年10月時点)でもあり、BLT社の装置の販売、レンタル、造形出力サービスにも対応し、最大1,500mmの金属造形が可能です。

2024年2月には、3Dプリンターによる金属造形品の出力ができる体験拠点 「Tokyo 3D Lab.」(東京都町田市)をリニューアルオープンしました。リニューアルにより、ドイツのEOS(イオス)社製3Dプリンターに加え、BLT社製の金属3Dプリンターを日本で初めて実機検証用として常設 し、金属造形用3Dプリンターの比較検証を可能としました。 お客さまに造形ノウハウを習得していただけるよう、造形シミュレーションサイト「3D-FABs」の活用方法を作業員がサポートするほか、1ヵ月 単位で3Dプリンターを専有使用できる「シェアリングサービス」や、お客さまが3Dプリンターを自社で導入される際に、一連の造形作業を専任の技術者とともに作業・体験していただき、導入に際しての課題を解決する「実機検証サービス」などを提供しています。

定額で使い放題の「サブスク3Dプリント」とは

定額で3Dプリンターによる造形を委託できる「サブスク3Dプリント」は、月額プラン(造形重量0.5kg・ご依頼回数3回/月で月額利用料9.5万円~)を選び、プランごとに設定された造形重量、依頼回数の範囲内 まで定額で使い 放題のサービスです。

通常の3Dプリンター出力サービスでは、見積もりから発注までに1~3営業日程度を要するケースもありますが、「サブスク3Dプリント」では、ご契約の造形重量、依頼回数の範囲内で、3Dデータを送信するだけで繰り返し 造形依頼ができます。造形品の発注ごとの社内手続きが不要となり、3Dデータを送信すれば、すぐに造形を開始することができるので、お客さまの発注工数の削減を通じて、製品の開発スケジュール短縮化、短期納品が可能となるのが大きな特長です。

「サブスク3Dプリント」はサービスの特性上、お客さま1社あたり、設計・開発・試作等の複数の部門の担当者さまにご利用いただくことになり、対応装置が複数台必要です。また、お客さまが希望される形状を全て造形できるとは限らず、造形にあたっての技術的なノウハウを備えた上で、お客さまとの技術ミーティングも都度、必要となります 。これらの課題を解決し、業界で初めて3Dプリンター出力のオプションサービスとして実現できたのは、オリックス・レンテック独自のラインアップがあればこそです。

「サブスク3Dプリント」だからできること

光造形の樹脂3Dプリンター、ZRrapid iSLA by Bfull*を使用したサービスです。造形重量や依頼回数などの条件の範囲内で自由に造形出力依頼を行えます。

*ZRrapid iSLA by Bfull
中国のZRrapid 社製のZRrapid iSLAシリーズに、光造形のプロフェッショナルである株式会社Bfull が日本の製造業さま向けに独自のノウハウをプリセットした産業用大型光造形3Dプリンター。大きなパーツも一体で造形できるうえ、滑らかな表面精度とJIS中級相当の優れた形状再現性 が高く評価されています。

「サブスク3Dプリント」の特長

1. 定額料金
プランごとの条件範囲内で定額利用いただけます。
プランは、0.5キログラム(月額9.5万円(税別))から20キログラム(月額160万円(税別))まで、造形重量ごと7種類のプランを用意。月々の使用量にあったプランを選択できます。

2. 単月契約
1ヵ月単位の契約が可能。需要の変動に応じたプランの変更にも対応します。

3. 短納期
都度見積や発注処理が不要となるため、工数の削減と短納期につながります(発送初回のみプラン契約が必要です)。

4. 複数の材料・オプション
材料:白色・透明(ABSライク)アクリル樹脂の2色
オプション:塗装は色見本110色(水性塗料)/研磨の有無
をご指定いただけます(透明材料は塗装及び研磨不可)。

5. 大型造形
光造形方式3Dプリンターを使用した造形サービスで、白色材料、透明材料に関わらず最大W800×D800×H400mmまで造形可能。自動車部品の試作品など大型の造形にも対応します。

6. 重量管理も簡単
重量計算にサポート材は含まず、モデル本体のみでカウントするため、その月の重量管理も簡単です。

「サブスグ3Dプリント」のメリット

従来の工法

従来の工法

従来の工法

サブスク3Dプリント

◇「サブスク3Dプリント」は、発注が初回のみのため、工数を大幅に削減できます。

◇3Dプリンターを社内に設置する必要がないため、設置場所確保・設置環境整備などの悩みがありません。

◇廃液処理や専門エンジニアの確保なども不要です。

こんなケースにおすすめです!

◇複数の造形物を安価に短納期で造形したい!
1ヵ月単位の定額料金プラン制なので見積もりや面倒な申請などは必要なく、3Dデータを送るだけ!

◇大型の試作品を造形したい!
最大造形サイズはW800×D800×H500mm。自動車部品の試作品など、大型の造形にも対応します。

料金プランは7種類

料金プラン

料金プラン

※1 月額利用料には造形・サポート除去、運送費を含みます。
※2 造形重量:パーツ体積(cm3)×材料比重1.13(g)として算出いたします。尚、体積は当社保有ソフトの試算結果で請求いたします。
※3 ご依頼1回のパーツ数は最大30個までといたします。
※4 オプション選択を実施したパーツ毎に重量を加算します。
例①)パーツ重量100gに塗装オプションを実施した場合:100g+20g=120g
例②)パーツ重量100gに塗装とサポート面研磨オプション2つを実施した場合:100g+20g+20g=140g

45円/gからご利用いただける「サブスク3Dプリント」なら、一回ごとにご依頼頂くよりも低価格、発注工数削減、短納期を実現が可能です。3Dプリントの料金、発注工数、納期についてお悩みのお客さまは、「サブスク3Dプリント」をぜひお試しください。

よくある質問

Q 月額利用料には何が含まれますか?
A 造形、サポート除去、梱包、運送費、オプションを含みます。

Q 造形重量はどのように算出されますか?
A パーツ体積(cm3 )×材料比重1.13(g)で算出できます。※サポート材料は重量に含まれません。

Q 1回の依頼で何パーツまで依頼可能ですか?
A 1回の依頼で最大30パーツまでご依頼いただけます。

Q オプションのサポート面研磨/塗装/透明材料を複数実施した場合、具体的にどのような算出となりますでしょうか?
A 100gの造形物に塗装・サポート面研磨と2つのオプションを実施する場合
(計算例) ⇒100g+20g+20g=140g として算出します。

Q 契約プラン内で使いきれなかった重量分は次月に繰り越せますか?
A 繰り越せません。

Q 造形が失敗した場合の対応はどうなりますか?
A 3Dデータや形状起因の場合は重量をカウントさせていただきます。 装置起因やオペレーターなどの人的な破損の場合は即再造形いたします。

Q 標準納期はどのくらいですか?
A 造形物の形状により大きく異なります。短時間で造形可能、かつ受注時の装置稼働状況によっては1~2営業日で発送できる場合もあります。

Q 3Dデータ を送付するだけで造形可能でしょうか?
A 可能です。サポート設計から当社で実施させて頂きます。

Q 対応材料は2種類のみでしょうか?
A 現時点では2種類のみですが、今後バージョンアップを検討しています。その他の材料をご希望の場合は通常の造形出力サービスのご提案となります。